カーリースの任意保険の重要性!付保すべき補償と選択のポイントを解説

公開日:2024.10.11 更新日:2024.10.11
お役立ち
  • カーリースするのに任意保険に入らないといけないの?
  • カーリースで加入するべき補償内容を教えてほしい
  • カーリースの利用で任意保険に加入するかどうか迷っている

 

カーリースの利用で任意保険に加入するかどうか迷っている方へ、カーリース利用時の任意保険の必要性とメリットを含め、選択のポイントやおすすめの補償を解説します。

 

この記事でわかること

  • カーリースを利用する際の任意保険の重要性とメリット
  • カーリースで加入しておきたい任意保険の補償内容
  • カーリースで任意保険をどうするかを判断するポイント

カーリースで任意保険が必要な理由と取り扱い会社のプランを解説

カーリースとは車をレンタルして一定期間乗車できる便利なサービスですが、利用する際に任意保険に加入するかどうか悩む人は少なくありません。

とくにカーリースは、システム上任意保険の必要性が高まるため、その理由を理解しておきましょう。

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自賠責保険と任意保険の違いとカーリースでの重要性

車の保険には、自賠責保険と任意保険があります。

以下の表からもわかるように、補償範囲や補償額の上限などが大きく異なるため、2つの違いや役割を理解しておきましょう。

 

  自賠責保険 任意保険
加入義務 あり なし
補償 対人賠償のみ 対人賠償

対物賠償

自身の人身傷害補償

搭乗者傷害補償

自損事故補償

車両保険ほか

補償額 上限あり

死亡3,000万円

傷害120万円

後遺障害4,000万円

契約による

無制限も可

示談交渉の代行 なし あり

 

自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、自動車損害賠償保障法によりすべての車の所有者が加入を義務付けられている保険です。

自賠責保険に加入しなければ公道を走れず、違反者には厳重なペナルティが課せられます。

この保険は交通事故の加害者になった際の被害者の救済を目的に設けられており、被害者が怪我したり死亡したりした場合、補償の範囲で治療費などが支払われます。

ただし、あくまで基本的な対人賠償の確保のための保険となるため、被害者の車が損壊した場合の補償や加害者自身の体や車の補償は含みません。

よって安心かつ快適なカーライフを送るには、自賠責保険だけでは不十分です。

対して任意保険は、名前のとおり、任意で加入する保険です。

任意保険にはさまざまなプランが用意されており、補償範囲や補償額を加入者が必要に応じて自由に選べます。

補償内容によっては、加害者・被害者双方の車の修理費用はもとより自身や同乗者の怪我の治療費や、自賠責保険の補償を超えた分など幅広く補えるでしょう。

マイカーやカーリースに限らず、車に乗る以上、交通事故のリスクは免れません。

万が一に備えるためには、補償範囲や補償額が限定される自賠責保険をカバーしてくれる任意保険への加入がマストといえるでしょう。

カーリース利用者に求められる任意保険のメリット

マイカーとは違い、カーリースはリース会社から車を借りるサービスなので、当然ながら契約満了後は車を返却しなければいけません。

事故などで契約車両に傷がある場合、たとえ小さな損傷であっても自己負担で修理をおこない、原状回復してから返却するのがルールです。

さらに事故を起こして車が全損扱いになれば、強制解約になるリスクがあります。

強制解約になれば、残りのリース総額や車の残価などを含めた高額な解約金を請求されます。

このようなケースでも、任意保険に加入していれば、保険金でカバーできるので安心です。

自賠責保険では不十分な補償をカバーできるうえに、カーリースにともなうリスクにも備えられるのが大きなメリットです。

カーリース取り扱い会社の任意保険プラン

カーリースで取り扱っている任意保険プランは、任意保険が標準で付帯しているプランと、任意保険をあとから組み込めるプランの2種類があります。

年齢や等級などは影響せず、同一の料金で同一の補償を受けられるのが特徴で、自身で加入する手間が省けるのが魅力です。

ただし、加入していた任意保険の等級が引き継がれない可能性もあるので注意しましょう。

一方、任意保険を組み込めるプランでは、標準では含まれていないため契約時に組み込むかどうかを選択できます。

なかには、通常の車両保険では自己負担になりがちな全損でもカバーされる、リースカーに特化した特約が用意されている会社もあります。

条件付きのケースが多く、カーリース会社指定の保険会社や保険商品を利用するのが一般的です。

カーリースで付保しておきたい任意保険の補償内容

任意保険にはさまざまな種類があり、希望や条件にあわせて自身で補償内容と金額を選んで契約します。

カーリース会社や保険会社によっても設定が異なるため、どのような補償内容があるのか、その必要性とあわせて確認しておきましょう。

車両保険と人身傷害保険の重要性

車両保険は、契約車両が衝突や接触など事故で壊れた場合に補償される保険です。

車両保険には、事故全般をカバーするタイプの車両保険と、補償範囲が一部に限定されるタイプがあります。

事故全般をカバーするタイプは、事故をはじめ、自然災害・あて逃げ・車庫入れの失敗・落書きや盗難に遭ったケースなども対象となります。

補償範囲が限定されるタイプは、対象範囲は狭くなるものの保険料が割安になるため、自身の状況にあわせて選択しましょう。

人身傷害保険は、契約車両に搭乗中の事故で死傷した場合に補償される保険です。

過失割合に関係なく補償されるのが特徴で、治療費・休業損害・葬祭費用・慰謝料の損害額に対し、保険金が支払われます。

カーリースでは、修理費や全損に備えるために車両保険に加入するのが基本です。

あわせて自身や同乗者の怪我も補償される人身傷害保険も加入しておくと心強いでしょう。

対物や対人賠償責任保険のメリット

対物賠償責任保険は、契約車両の事故によって被害者の車や壁・電柱など他人の財物に損害を与え、法律上損害賠償責任を負った場合に補償される保険です。

たとえば高級品を積んだ搬送車を壊したケースや、運転中線路に立ち入り電車を運行不能にさせたケースなど、想定を超える高額損害額になったときでも保険金で賄えます。

対人賠償責任保険は、契約車両の事故で他人を死傷させてしまい、法律上損害賠償責任を負った場合に被害者の治療費や慰謝料などが補償される保険です。

自賠責保険の補償額を超えた金額に対して保険が支払われるため、自賠責保険をカバーできるのがメリットです。

サービスや特約による付加価値

任意保険では、車両保険や人身傷害保険など一般的な補償内容のほか、付けておくとより安心のサービスや特約も用意されています。

なかでも、カーリースを利用する人におすすめなのがリースカー車両費用特約です。

車両保険の金額がリース契約の解約金に応じて設定される特約で、契約車両が全損になった際に、カーリース会社へ支払わなければならない解約金をカバーできます。

車両保険では賄えずに自己負担が発生する事態を防げるため、カーリースの全損リスクの備えに最適です。

また、対応を弁護士に委任する場合には、弁護士費用特約もおすすめです。

この特約を付けておくと、示談交渉や怪我・財物の損害に対して賠償請求をする際など弁護士費用や相談費用が補償されるので、費用負担の備えになります。

カーリースに任意保険を含める?含めない?選択のポイント

任意保険は自賠責保険とは違い加入が義務付けられていないため、加入するかどうかお悩みの方も多いでしょう。

ここでは、カーリースに任意保険を含めるかどうか、選択のポイントを解説します。

任意保険加入のメリットとデメリットの比較

 

メリット デメリット
自賠責保険の対象外のケースも補償される
必要に応じて補償を組みあわせられる

契約によっては車以外の損害も補償される

補償内容が手厚いほど保険料が高額になる

無事故でも保険料は戻ってこない

1年ごとに更新手続きがある

 

カーリースで任意保険に加入する大きなメリットは、一言でいえば、万が一のリスクに備えられる点にあります。

任意保険に加入しなければ保険料負担は減らせますが、事故が起きた場合、自賠責保険でカバーできないケースがほとんどです。

被害者への補償額が億を超えるケースが起きないとも限りません。

事故が起きてからでは遅いため、手続きの手間が省ける任意保険込みのカーリースなども視野に入れつつ、加入を検討されてみてはいかがでしょうか。

月々の費用や賠償金額のバランスを考慮

任意保険の費用負担を心配して加入を躊躇される方も少なくありません。

任意保険は必要に応じてプラン設定を選べるため、月々の費用や賠償金額のバランスを見ながら比較的安く済む補償内容を決めるのも1つの手です。

とくにカーリースでは、原状回復にかかる費用や違約金がカバーできるかなどのポイントを押さえておくとよいでしょう。

自身のカーライフを想定しつつ、現状にあった任意保険に加入するのが望ましいです。

任意保険の料金比較

実際に保険料はどのくらいかかるのか、車種別の任意保険の相場を見てみましょう。

各車種の任意保険料金の違い

以下の表は、損害保険料率算出機構が発表した2023年度自動車保険の概要の任意自動車保険用途・車種別統計表から算出した任意保険料金の比較表です。

 

車種 任意保険料金の年間平均額
軽自動車 49,511円
自家用乗用車(小型) 54,806円
自家用乗用車(普通) 72,331円

 

任意保険料金は車種だけではなく、保険会社・補償内容・補償額・年齢・事故歴などさまざまな要因によって決められるため、属性が変われば大きく変化します。

詳しい任意保険料金を知りたい方は、インターネット上でできる無料見積りや、カーリース会社の無料相談などを利用されるとよいでしょう。

任意保険料金の支払い方法や注意点

任意保険料金の支払い方法は、年間一括払い、または月々支払う分割払いから選べます。

任意保険を検討する際は、カーリース特有のリスクをカバーしているか・カーリースの車両も補償対象になるのかなど、必ず事前確認をしておきましょう。

なお、任意保険料金込みのカーリースを利用すればカーリースの月額料金とあわせて支払えるので、固定料金として家計の管理がしやすくなります。

カーリースの任意保険でよくある質問

カーリースで任意保険の加入を検討する場合によくある質問を紹介します。

解約・変更する際の手順と注意点は?

任意保険を解約して他社に変更する際には、まず乗り換え先の保険会社を決め契約手続きを済ませてから、以下の手順で任意保険の解約手続きを完了させてください。

 

  1. 解約の意思を保険会社に伝える
  2. 解約書類に記入する
  3. 書類と保険証券を返送する

 

なお、任意保険を乗り換えるときは、空白期間や重複期間を作らないように注意しましょう。

乗り換え先でも等級の引き継ぎは可能ですが、保険会社を乗り換えるタイミングによっては等級の進行が遅れる可能性があるためです。

また、重複期間も保険料の無駄になってしまうので、満期日のタイミングがベストです。

事故発生時の対応や補償範囲は?

カーリースの契約車両で事故を起こしてしまったら、まず警察や消防に連絡をして、負傷者の救護と事故車を安全な場所に移動させるなどして危険防止の措置を講じます。

任意保険の補償を受けるには、保険会社への報告が必須です。

現場の対応が終わり次第、保険会社の窓口に連絡を入れて今後の動きを相談しましょう。

自賠責保険の補償範囲は対人賠償のみとなり、それ以外の補償は任意保険がカバーする形になるため、いかに任意保険が重要かを理解しておく必要があります。

 

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まとめ

自賠責保険だけでカーリースの事故リスクに備えるのは困難です。

任意保険では車両保険や人身傷害保険、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険など希望や状況に応じて補償範囲や補償額を選べます。

カーリースで安心して運転するためにも、補償内容の充実した任意保険を選びましょう。