残価設定型ローン・クレジットで損をしないために知っておくべきこと。

公開日:2023.12.20 更新日:2025.01.23
お役立ち

残価設定型ローンの普及

昨今、自動車の原材料の高騰や安全装置搭載の為に複雑な部品を多く使われている為、自動車の車両本体価格がとても上がっています。筆者がこの仕事を始めた15年程前まではコンパクトカーの代表、ホンダのフィットやトヨタのヴィッツなどは120万円以下で買えるグレードがありましたが、現在ではフィットがベーシックモデルで1,624,700円、ヴィッツの後継車のヤリスはエントリーモデルで1,470,000円となっており、ハイブリットモデルやe:HEV モデルではゆうに200万円を超える金額になっています。また、軽自動車でも100万円以下のものはほとんどなく、200万円を超えるモデルも多くなっております。現在は販売を終了していますが、三菱の軽自動車のミニカバンが550,000円で販売されていた時代が懐かしく思えます。ハイブリットカーのパイオニア、プリウスも2代目が発売された当初では、ホンダのインサイトと競合していたこともあり1,890,000円のモデルがありましたが、ライバル車が無い現在ではエントリーモデルで3,200,000円と以前とは比べ物にならない価格となっています。その結果、自動車販売店で一般的に利用されていた均等払いのローンやクレジットを利用すると以前よりも月々1万円以上支払額が多くなっています。

残価設定型ローンの仕組み

そんな状況を背景に昨今、急激に普及してきたクルマの支払い方が「残価設定型ローン(クレジット)」です。これは通常の均等払いと違い、あらかじめローン終了時の下取り予想額を最終回の支払い額に設定することにより、ローン期間中の支払額を抑える、というものです。

プリウス Gグレード 車両本体価格¥3,200,000の場合

60回均等払い 金利3.9% 月々¥58,788×60回

残価設定型ローンの場合 金利3.9% 月々¥45,340×59回 最終回支払額¥935,000

となり、均等払いよりも月々¥13,448

も低く抑える事ができるのです。

残価設定型ローンの場合、最終回支払前に「①乗り換え」「②ご返却」「③お買取り(一括又はローン)」を選ぶことができます。

また、残価設定額は契約時にローン年数、車種、予想利用走行距離によって金額が設定されます。

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残価設定型ローンの注意点

残価設定型ローンを利用すると月々の支払額を大幅に抑える事ができますが、検索サイトを覗いてみると残価設定型ローン・クレジットの「デメリット」ばかりが検索されていることがわかります。ユーチューブでも多くの方が残価設定型ローンを利用しないほうが良い、という趣旨の動画をアップしています。

遅ればせながら筆者も残価設定型の商品を扱う側として、その「注意点」について述べていこうと思います。

分かり易く挙げると、

①金利

②契約終了時

③再ローン

です。

金利のかかり方の違い

金利のかかり方ですが、均等払いの場合、金利の支払いと同時に元金も返しています。ですが、残価設定型ローンの場合、残価設定した金額は元金据置になっているので均等払いよりも多くの金利が発生します。

上記で例に挙げた金額を改めてみて頂くと分かるように

均等払いの場合      ¥58,788×60=¥3,526,680

残価設定型ローンの場合  ¥45,340×59+¥935,000=¥3,610,060

となっており、金利率が同じでも残価設定型の方が総支払額が多くなります。この場合差額は¥83,380になります。残価設定型ローンを使った場合通常金利よりも利率を低くするキャンペーンなどをよくやっているのはこれが理由かもしれません。

契約終了時の処理の方法

これが一番の残価設定のデメリットと言われる部分かと思われます。ローンでもクレジットでもカーリースでも残価設定型を選ぶと、解約終了時に残価の「精算」を行わなければなりません。この精算というのは設定した残価と契約終了時の実際のクルマの価値を算出しその差額を契約者が支払う(追徴)、もしくはローン会社、クレジット会社、リース会社が契約者に支払う(還元)、という事です。

ですがこの処理の方法が各販売店、販売方法によってまちまち、というのが契約者様が残価設定型を「デメリット」と捉えてしまう理由なのです。

先に挙げた自動車の正規ディーラーで行われている残価設定型ローンの場合ですが契約終了時は「①乗り換え」「②ご返却」「③お買取り(一括又はローン)」の選択肢が選べる、となっています。

この①と②の選択肢には条件がありまして、最初に設定した残価額は一定の基準にて設定されているのですが、その基準を超えると違約金が発生してしまいます。一般的には走行距離、外装状態です。最初に設定した走行距離を超えると1キロにつき何円(メーカー、車種によって異なる)、外装状態については実車査定をし、傷、凹み、修復歴等の査定減点があれば実費の請求が発生します。これに関しては正規ディーラーであれば契約時に十分に説明がされますが、やはり契約期間内にはなにが起こるか分かりません。世の中でパンデミックが起こったり、契約者様の生活も変化しているかもしれません。クルマの利用方法が契約当初から変わっていたり、事故が起こる事も予想などは決してできません。ただ、これらの事象が起きたとしても残価設定型ローンの内容は契約時に契約者と販売店との同意によってなされているもので、車両の状態が契約時の条件を満たしていないのであれば違約金が発生するのは当然の事です。それでもデメリットを契約者が心配してしまうのは、残価設定型ローンは契約者が最終回支払完了まで車両の所有権が販売店にあり、さらに実車査定がそのローンを組んだ販売店のみの金額になる、という事かと思います。同じ販売店で入れ替えをする場合には査定を高くつけて追徴が起きないようにしてくれるかもしれませんが、他のメーカーに入れ替えたい、という場合には高い金額をつけないことにより他メーカーへの流出を阻みたくなるのは仕方のないことだと思います。もしその販売店の査定に不服ならば残価額を一度全額支払って譲渡証を貰わなくては他の買取店に売却することはできません。契約終了時にその資金準備ができていなかった場合は契約時の販売会社の査定金額に縛られてしまうことになります。

それと契約者が気づかないうちに損をしてしまう事があります。もし実際に契約終了時までにお客様がクルマをとても丁寧に利用していて、予定の走行距離ほど走っていなかったり、世の中の流行りによって市場価値が契約時よりも上がっていたりして、実車査定額が残価額を上回っていたとしたらどうでしょうか?その車両はそのまま販売店に返却して終了でも良いでしょうか?

 

再ローン時の残価額の取り扱い

契約終了時の「③お買取り(一括又はローン)」を選んだ場合はどうでしょうか?同じクルマを長く乗り続ける選択をして、残価額を一括で払う事が出来ればなんの問題もありません。ですが、契約時に月々の支払を抑える為に残価額をかなり高く設定した場合、その資金準備は契約終了時に必ずできるものでしょうか?人生はクルマを買う事だけでなく、結婚、出産、住宅購入、就学、就職、介護など様々な出費があります。

一括払いでの支払ができなかった場合、再ローンを組まなくてはならなくなります。その再ローンの条件は必ず契約時の条件よりも利率も契約期間も厳しいものになります。その条件や、車種、残価設定額によっては契約時よりも月々の支払が多くなってしまうこともあります。そうなれば契約時の選択肢は希望とは程遠いものになるかもしれません。

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ズバリ、残価設定型のことならCAREVOにご相談ください!!

創業35年、残価設定型カーリースの専門店CAREVOなら長年の経験とノウハウで残価設定型をご利用しようとされている方の不安をなくすことが必ずできます!

①残価設定をすることによる金利の負担発生は、CAREVOは大手リース会社と業販型カーディーラーと提携することで車両を安く仕入れる事ができ、そもそもの元本を抑えることができるので、総支払額を大幅に減らす事ができます!

②契約終了時の処理に関しては査定はCAREVOが行いません。全国対応の業販型買取店に競争入札をし、クルマの使用者が誰か分からない状態で査定額を算出します。メーカー、残価額、次に入れ替える車両等の情報無しで査定をするので忖度無しに一番高値をつけた買取店に売却をすることができます。契約形態はリースなので、お客様が残価を一度払って譲渡証を販売店から取得する必要はありません!車両状態によっては競争入札査定額が残価額を上回れば契約者様に上回った分は現金還元致します!

③残価の一括払いができず、再契約する場合もカーリースなら再リースの場合も残価を設定することができるので、月々の支払額が契約時より高くなることはありません。

新車の購入をお考えの方、クルマの購入方法にお悩みの方、残価設定型ローン・クレジットで損をしたことのある方。是非CAREVOにお問合せください!

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CAREVOに相談するのも不安だ、という方でおクルマの購入方法に悩んだ場合には以下の点に留意して頂けると幸いです。

①車両価格、値引き、金利額、割賦手数料、下取り額の総額を自身で計算する。

②残価設定額は月々の支払額に合わせるのではなく、契約終了時も無理なく自身の意思決定ができる金額に設定する。

③販売店のみでなく複数の査定業者、買い取り業者に査定依頼をする。

④そもそも残価設定ローンを使わず、均等払いにする。

⑤究極論、現金一括払いにする。(一番お得です)

 

この記事の執筆者

國分 道雄

株式会社CAREVO専務取締役。福島県郡山市生まれ。19才の時にプロボクサーを目指し上京。横浜市の大橋ボクシングジムに入門するもプロテスト受験前のアマチュアの大会にてKO負けを喫しあえなく挫折。その後大原簿記学校に通い税理士を目指すが、延べ2年で簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法の5科目を一気に受験するがあえなく全敗。2007年社長兼父親の招集により地元に戻り、27才の時に㈱CAREVOに入社。その後昭和ドライバーズカレッジで普通自動車免許取得。現在税理士受験時代の経験を大いに活かし、法人カーリースの拡販に努めている。好きなアーティストは日本が誇るロックバンド、B’z。好きな芸能人はあのちゃん。嫌いな食べ物は梅干し。

 

 

 

 

 

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